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外国人によるトラブル…京都の切りつけ事件、殺人未遂から傷害罪へ

京都市「カッターナイフ事件」の概要と罪状変更の背景

6月、京都市の繁華街で発生した、中国人観光客がカッターナイフで切りつけられる事件で、当初の「殺人未遂」容疑から「傷害罪」に切り替えて起訴されました。

事件は、中国籍の旅行案内会社経営の男が、中国人ツアー客の一人と口論になり、仲裁に入った別の男性(中国人ツアー客)をカッターナイフで切りつけたものです。

被害者は右胸を2カ所切られ、全治2週間の軽傷でした。

京都地方検察庁が罪状を切り替えた最大の理由は、犯人に「殺意」があったと立証することが困難だったからです。刃物を使ったものの、傷が浅く、命に別状がなかったことから、検察は「相手を傷つける意図はあったが、殺すまでの意図はなかった」と判断したとみられます。

出典:京都新聞

外国人旅行者間のトラブルと日本の法執行

日本政府はインバウンド(訪日外国人観光)を推進していますが、それに伴い、外国人同士のトラブルも増加傾向にあります。警察庁の統計によると、外国人による刑法犯の検挙件数は、2022年以降増加に転じています。特に、言語や文化の壁から、些細な口論がエスカレートし、今回のように暴力事件に発展するケースが少なくありません。

外国人が日本国内で犯罪を犯した場合、日本国の法律が適用され、日本の警察が捜査し、日本の裁判所で裁かれます。今回の事件の容疑者は、以前にも入管難民法違反(不法残留)で逮捕されており、日本の法を軽視しているかのような印象を与えかねません。外国人観光客が急増する中で、日本の法執行機関がこうした問題にどう対処していくかが、今後ますます重要になります。

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