「仕事の相談」はラブホで? 前橋市長
馬県前橋市の小川晶市長(42)が、平日や週末、祝日を問わず、多数回にわたって部下である市役所幹部の男性とラブホテルに通い詰めていたことがNEWSポストセブンの取材でわかった。
確認できただけで、今年7月から9月の2か月間で計9回にわたりホテルを訪れていた。うち6回は同じホテルだった。2人は”休憩3時間”で入室することが多く、最もよく行っていたホテルの休憩3時間の料金は5300〜5700円ほど。小川市長は独身だが男性幹部は妻帯者で、市長も男性に家庭があることを知っての行動だった。 市長は男性と合流するまでの間に公用車を使用していたほか、9月10日には群馬県内で災害の危険度が高まる「記録的短時間大雨情報」が出ている中でラブホを訪れるなど、市民感覚からすれば市長としての資質が疑われる行動だったと言える。 市長は取材に対して「ホテルに行ったことは間違いありません」と認めたうえで、「(男性幹部には)プライベートでも仕事に関する相談や打合せに乗ってもらっていました。2⽉頃までは飲食店やカラオケボックスで話をしていましたが、周りの目があり、仕事の具体的な会話もできないことから、人目を気にせず話ができるところということで、ホテルはどうかと提案を受けたものです」と回答。男性が妻帯者であることも「知っています」と答えた。 男性幹部もホテルを訪れていたことは認めたうえで、相談をしていただけと答え、「男女としての一線は超えてはおりません。ただ、客観的に見れば、場所が場所だけに、疑われても仕方ないと思います」と回答した。
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/fb3f9bbd06d32b63b18238047ff8c4a78eceebb5
「相談の場所」としてのラブホテル? 感覚乖離
小川市長は、飲食店やカラオケでは「周りの目があり、具体的な会話ができない」ため、人目を気にせず話ができる場所としてラブホテルを選んだと説明しました。しかし、前橋市には市民が利用できる公共の会議室や、人目につかない個室のある喫茶店、あるいはホテルの一室など、いくらでも代替案は存在します。にもかかわらず、なぜ「ラブホテル」だったのか。
この釈明が説得力を欠くのは、市長と市民の間に深刻な感覚のズレがあるからです。ある世論調査によると、政治家の行動について「信頼できない」と回答した人は約8割に達しています。 政治家が公務中に、市民の税金を使ってラブホテルに行くという行為は、その不信感をさらに増幅させるものです。この行動は、市民の生活や感情とはかけ離れた、特別な倫理観が政治家の間でまかり通っているのではないかという疑念を生んでいます。
信頼回復への道は「正直な説明」から始まる
小川市長と男性幹部は、男女の一線は超えていないと否定しています。しかし、場所が場所だけに、市民の疑念は晴れません。政治家にとって最も重要なのは、信頼です。信頼を失った政治家は、いかに優れた政策を掲げても、それを実行する力を失ってしまいます。
今回の件で、小川市長が信頼を回復するためには、曖昧な釈明を繰り返すのではなく、市民に対し正直に説明責任を果たすことが不可欠です。なぜラブホテルに行く必要があったのか、他に選択肢はなかったのか、公用車の利用は適切だったのか。そして、今後の行動規範をどう定めるのか。すべての疑惑に明確に答え、行動で示すことが、市民の信頼を少しでも取り戻す唯一の道です。