高市氏、日本をもう一度「高い位置へ」
自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は22日に開かれた党総裁選(10月4日投開票)の所見発表演説会で「外国人問題」や「男系維持のための皇室典範の改正」への自らの考えを示した。高市氏は外国人問題に関し、「互いに(外国人にも)思いやりを持って生きられる付き合い方はどうすればできるか。ゼロベースで考え直す」「不法滞在の人にも厳格に法律を守っていただく」と強調した。
また、皇統については126代続いてきた男系維持のため「長い長い継続をもって(これまで)こられた皇統を、男系で引き継がれるよう皇室典範を変える」と語った。憲法改正の必要性も訴えたうえで「私、高市早苗、日本をもう一度、『高い位置』へと押し上げる」と述べた。
出典:https://www.sankei.com/article/20250922-3SGUQHL2BJH5DC637TMJ77NGMU/
「厳格に法律を守っていただく」が響く背景
高市氏が掲げた「厳格に法律を守っていただく」という言葉は、一部の国民が抱える外国人に対する不満に直接応えるものです。埼玉県川口市などで多発する外国人トラブルや、偽装結婚による在留資格の不正取得といった問題が報じられるたび、国民の間には「なぜもっと厳しく取り締まらないのか」という不満が高まってきました。
しかし、これらの問題が深刻化した背景には、自民党政権下で進められてきた外国人労働者の受け入れ拡大政策と、それに伴う支援体制の不備があります。内閣府の調査によると、外国人との共生に不安を感じている国民は全体の約7割に上りますが、具体的な対策はこれまで後回しにされてきました。高市氏のこの発言は、こうした国民の不満に寄り添うことで、自身の支持基盤である保守層の票を固める狙いがあると見られています。
高市氏の言葉と行動、今後の展望
高市氏は「私、高市早苗、日本をもう一度、『高い位置』へと押し上げる」と力強く述べました。その言葉の背景には、抜本的な改革によって、日本の国力を高めたいという強い意志があるのでしょう。
しかし、これまで外国人問題を放置してきた自民党の一員として、なぜこのタイミングでこれらの問題を解決できると国民に信じてもらえるのか。高市氏の掲げる「厳格さ」が、単なるスローガンに終わらず、具体的な行動として示されるかが、今後の総裁選を左右する鍵となるでしょう。